みなさまこんにちは。
ツアーが終わりまして、通常年ですと、この時期はああヒマだというのがパターンなんですが、今年はツアーから帰りましても誠にありがたいことにタンゴ以外のお仕事やらライブやらで、疲れた心身にとどめを刺すような、朝仕事←→夜仕事 これをここ土浦より通勤しながら。人間案外と無理ってきくものですね。
そんな日々も過ぎてしまえば。潮目も変わるのか。
突然ですが、DUO。
演奏家が2人でなんかやる、コレのことですね。
ワタクシ、ギタリストでございます。
DUOというと案外ギターには回ってくる仕事でありまして。
長年、やっております。
というか、まだアマチュアだった若き頃、ピアノとのDUO、これがそもそもワタクシを堅気の仕事からドロップアウトさせた、つまり演奏にハマったきっかけでした。
エバンス&Jホール。
アンダーカレントですね。コレです。「ドザエモン」と言っていたこのジャケット、懐かしいですねおとうさん。

この作品が好きだったピアニストとギタリストが出会ってしまったのが、はじまりといえば、はじまりです。
なので、ワタクシ、あまりブルースでイエーなジャズギターって感じの方向にはいかなかったのかな。
ピアニストとのDUOはこのように、得意としておりますので、今でもやってます。
ただし、アンダーカレントじゃなく、タ ン ゴ ですが。
ピアノとギターというのは、そもそも相性はあまりよろしくないものです。
ジャズの場合は、すごーく上手くいくか、全然うまくいかないか、どちらかで。
コレ、内緒なんですが、ポイントがありましてねみなさん。
ギターが好きなピアニストでないと、うまくいかない。
ワタクシの経験ですよ。でも多くのギターおやぢなかたがウンウンと頷いているのでは?
ワタクシは過去のアンダーカレントな経験があるので、ピアニストと演奏するのは好きです。
…。
タンゴはどうか。
そもそもギターはあまりお呼びでない。(国内では)
なので。
やっているのは。
かなーりマニアなものです。前にも書きましたが、マニアなお手本がありまして、マニアなものだから、私も最初に聴いたときは、どこがいいのか、そもそもこれは合っているのか、ポカーンな印象でしたので。
好きになってみると、もう何度聴いても、その謎解きというか、あまりに出来すぎたアンサンブルと、どこから出てくるか想像もつかない発想の奏法、これをすごいバカテクでやってるので、たまんないのですが
第一印象というのは、案外世の中では大切なものです。
今でこそ毎日でも聴くことができるこのお手本。ワタクシがそんな第一印象だったということは、他のかたが聴いても多くはそうでありましょう。
そもそもタンゴの第一印象だって、ねえ。ジャズなみなさま?
ワタクシ、アンダーカレントな音楽を目指すギター弾きであったのにも関わらず。
こんな音楽に何年も時間を使ってしまいまして。
世の中には、すごい音楽があるものだと思う反面、
It’s ベリーなマニア。
コレ、いつまでやれば、誰かに振り向いてくれるのか。
老後か。多分、老後だ。
この感想って、フリージャズ方面でよく耳にしたり、実際感じたりするものですが、フリー・ジャズと全く正反対の方向で、この感想。
そんな演奏も、何せこのように書いたとおりですので、あちこちで堂々と出来るものではなく。
今年はあさって11/9の1本だけです。
物好きなみなさまのお越しをお待ちしています。
当日はエレキです。爆音楽器ピアノに対向するには、なんだかんだで、電気武装が最適とやっと昨年気がつきました。エレアコでも電気武装できるんですが、何故かふつうのエレキのほうが倍音的に、ピアノと相性がいいみたいです。
ただし、ピックでなく、指で弾きます。指といってもウエスみたいに親指で弾くんじゃないですよ、ちゃんとp,i,m,a,と4本使います。しかも今どきのロックなあんちゃんが使ってる細い弦じゃないですよ、フルアコ標準のフラットワウンド0.12です。
どうです、無謀でしょう。
これを習得するために、どんだけ時間がかかったか。電気武装に落ち着くまで、どんだけピックアップを手に入れては失敗してきたか。
だからなんだっつうんだ。
無駄に機材投資する、ギターっていうのは、そういうものなのです。
…。
さて。
そんな長い時間をかけて、タンゴで鍛えたこの指と根性を、タンゴだけで終わらせるのは実にもったいない、みなさんそう思いませんか。家で討ち死にしているこの機材の山、燃えないゴミ。これだけ投資をしてきたのですから。
ジャズに戻して、来週は、急に決まったライブなんですが。
フルートとDUO。
相手はタンゴのほうも付き合ってくれる、昔からの仲間でありますが、ワタクシにも意地ってものがありますよ。
ミュージシャンは誇りと目標で生きている。
タンゴで鍛えたならば、この日はタンゴなんか弾かんぞ。譜面なんか読まんぞ。
すべてジャズの方向に向けて演奏してやろうじゃないかと。
しかもエレキではなく、生のガットギターで。
機材なんかいら~ん。
せっかくお呼ばれして、しかも都内でジャズのスタンダードなんて、何年も弾いてない。少なくとも震災後は1曲も弾いていない。
時は来たレリ。
来週の火曜日です。
…。
ところで、地元茨城のみなさま。
来月なんですが、勝田のサムシングでDUO頼まれまして。
ボーカルとギターのDUOです。
DUOの中でも、いちばん難しいのは、歌とのDUOですよね、ギタリストのみなさん。
打ち合わせなしのスタンダード本番初見よ、奥様。
時は来たレリ。
…。
タンゴはどうしたんだ、もう飽きたのかオイと思ってコレを読んでいただいているみなさま。
来月なんですが、
DUOの中でもいちばん難しい、歌とのDUO。しかも、音楽の中でもいちばん難しいとマジで一部で言われているタンゴ。
時は来たレリ。
Kazzmaとワタクシです。彼はギターも上手だからギターDUOのおまけがつくかもしれません。
来年1月は、またまた基本に戻って、うまぱんDUO。時は来たレリ、これは今年から復活したので来テルか。
…。
DUO演奏は、あるコツがあるとワタクシは思っています。
それは、お客さんに「何でベースとドラムがいないの?」と思わせなければうまくいくということです。
すなわち、この組み合わせでしか出せないという魅力をイメージすればいいんじゃないかな、そう思ってずっと演奏してきました。
アンダーカレントね。まさに。ベースやドラムはいらないですよね。
ただし、ピアノやベースが相手でない場合、つまり歌や単音楽器とのDUOの場合。
ギターはベース・ラインも時には?多くは?弾かなきゃなりません。
アドリブが回ってきたら、ギターソロです。和音もメロディも時には?多くは?弾かなきゃなりません。
テンポもキープしないとなりませんよ。どこやってるかわかるようにも弾かないと、相手がテーマに戻れなくなってしまいます。
コレなんですね、ギタリストが最終的に目指すところ。
ギターはそもそも独奏楽器なんですが。
ピアノと違って、固定調楽器なんですね実は。
なので、独奏はクラシックギターのように予め、用意されたアレンジを再生することが、そもそものスタイル。
それを自由に扱ってみたい。
コレです。、ギタリストが最終的に目指すところは。
ところが相手が歌手だと、固定調どころかこちらが相手のキーに合わせますから、Cで仕込んだ曲をDbでもBでも弾かなきゃなりません。「今日、声の調子が悪いから、半音下げていただけますか?」と言われても対応しなきゃなりません。(コレは無理と思ったら、全ての弦を半音下げましょうねコレをお読みのギターおやぢのみなさん)
ジャズですから、コードもコロコロ変わるし、転調もします。
これを、よっしゃよっしゃと ですよ。
さっさと、ですね。
まるでピアニストのようにですよ
弾けたらもう、いつギターをやめてもいいと思うような、夢ですよね。
夢とキボーは音楽の最大の魅力ですから。
いつ叶うかわからないこんなものに、たくさんの時間をかけたり、遠回りをしたりしながら。
心のどこかで、そんなこと出来っこねーよ と、思いつつ。
ちょっとした自分の演奏の変化に一喜一憂しながら、これが天使か悪魔か、音楽のドツボ。
やめられないわけです。
…。
DUOはどんな楽器が相手でも成立する編成ですよね。
ピアノ、ベース、ギター、ドラムもありますよ、クラ&バスクラ、各種サックス、フルート、トランペット、チューバ、バンドネオン、バイオリン、歌、踊り、コンガなんてのあったかな。思い出すだけでこんないろんな楽器とやらせてもらいました。
同じ曲でも楽器によって全く別のものになるのよ、奥様。
DUOは、相手がひとりだから、いちばん自由に音楽を操れる合奏形態です。
インタープレイも相手1人に集中できるから繊細に演じやすいです。
片方がやめれば片方は、ソロになるから、どんなことやっても、また戻ってこれます。
ついでにいうと、お支払いも「÷2」電卓いらずで、アラヤダ奥様、簡単ね。
欠点は。
スケジュールにDUOと書くだけで、聴いてもらう前から
「 何 で ベ ー ス も ド ラ ム も いない?」
と判断されたら、身も蓋もございません。
はっはっは。
DUOの共演者、大募集!
いつでもどこでも誰とでも。
11/9 東向島プチローズ
佐藤美由紀(p)スズキイチロウ(e-g)Tango DUO
11/12 日暮里PORTO
北沢直子(fl)スズキイチロウ(a-g)DUO
12/4 ひたちなかサムシング
遠藤さや(vo)スズキイチロウ(g)DUO
12/25 日暮里PORTO
Kazzma(vo,g)スズキイチロウ(a-g) Tango DUO
2014 1/22 日暮里PORTO
小森慶子(cl,bcl)スズキイチロウ(a-g)「うまぱん」DUO
2 comments for “DUOというもの”