イチロウQ2013 前説書きました

いよいよ明日です。めったにできないメンバーなんでどうぞこの機会を。タンゴイチロウ風味を半分イチロウ百選を半分です。
イチロウQ 2013
スズキイチロウ(g)小森慶子(bcl)早川純(bn)金子清貴(per=タブラ、不明な壺、ヤギの太鼓など)Kazzma(vo,voice)
8/24東向島プチローズ 20:00~

明日は思いあっての演奏企画なので。

明日の前説をいたします。

明日の半分は、長年勉強してきたタンゴという音楽を自分のフィールドに引っ張り込むべく行う、タンゴイチロウQ風味です。タンゴは長い道のりで、かと言っていつまでも習う立場でだらだらやってられませんから、ここいらで一旦ケリをつけたくて私なりに少々のアレンジをしまして、アレンジといってもジャズ方向へ、タンゴらしき箇所というかハードルを端折りまして、でもタンゴの大スタンダードを我々なりに自由に演奏するつもりです。

残りの半分は5年前のイチロウQver2.0の続きです。過去の演奏が無国籍なけっこうイケイケ路線で張り切ってやっていたのでその方向を変えて。

長くゆっくり歩いていくようなものを目指してみるつもりです。

イケイケじゃないので、多分イエーになりません。

ここがワタクシにとって案外初挑戦というか、今まで忍者ハッタリくんと沸点の低さでここまでやってきてしまったんですが、ここ数年ですっかり年をとったのか他の要因か…、そういう音が心の中に少なくなってきてしまったようで。

耳を澄ましますれば、長くゆっくり歩いていくようなものを、私は聴きたいと思い始めたんですね。

やはり明らかにジイさん現象と思われますが、聴きたいものっていうのは聴こえてきたらもうこっちのもんで(と、ここが実に私らしいと自分で思います)。

ならば、せっかくのこのチャンス、やってみようと。

どっちもドカンとウケて大拍手みたいにアレンジしてません。楽曲の並びも「?」みたいになると思います。かといって奇をてらう予定もないです。

私はとても簡単に世間様に影響を受ける小市民でありますので、ここ数年もしっかり巻き込まれております。

これをお読みのみなさまの多くもおそらくそうなのでは?

大切なことですが、同時に とても疲れますね。

風の吹く町から2年。その先にあるべき音とは。

もちろん、たくさんある音楽のほんの一部、いろんな音楽がずっとこれからもあったほうがいいに決まっているとして。

私個人のいわば主観ですね、私はどうか。

長く歩いていく傍らに、あるような そんなものは出来るのか。

ジャズは自立した者同士が、その場で音を作り合うからこそ、面白いし、伝わるものがある。

自立は孤独と隣り合わせです。

長くひとりで歩いていく旅路に、同じような人と出会い、時に旅を連れ添い、時に分かれ道をまたそれぞれが選ぶ。

夢とキボーのジャズの魅力よね奥様。

今回の編成はドラムもベースもいません。

それぞれが自立した状態でないとうまくいかない編成になっています。

…。

なんつって、ずいぶんと辛気臭く思い詰めた文章になってしまいましたが。

思い詰めた音楽なんてろくなもんじゃないので、明日はそんなことは考えず、ただ演奏するだけですので安心して東向島まできてくださいよ。

思いはありますが、

ライブはライブで、お経じゃないんでね。

こんな素晴らしいメンバーをバックに回してお経読むなんて

そんなもったいないことできるわけないじゃないですか。

自分ひとりで言いたいことがあるなら、ひとりでやるなり

渋谷の駅前で演説するなり

フンドシブログで書き垂れるなり

すればいいんでね。合奏はそれじゃもったいないですよ、もったいない。

だから、明日は、ただみんなの音に耳を澄ましながら 演奏するだけよ。

ねえこんなふうに、素敵な仲間と

長く歩いていくような感じで、ずっとできたらどんなに素敵なことでしょう

音楽は。

ね。

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