2004年 こんな音源ありました

みなさまこんばんわ。

ナガイネ!なフンドシブログ、いつもご愛読ありがとうございます。

さきほど訳あってCDを捜していましたら、こんなのが出てきました。

ふるさとはどこマスターと手書きで書いてあるものです。

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こういうものこそ、みなさんに紹介しなければ。

そう思いまして、今回はの文章はフンドシまで長くないんですが、曲は歌モノにしては長いです。つまりフンドシ歌謡曲です。
7分45秒あります、はっはっは。

では聴いてみましょう。

[audio: furusato.mp3]

2004年とこれもまた手書きで書いてありますね。今から9年前の作品です。

楽曲名が「ふるさとはどこ」。作詞はプチローズのローズさん。作曲・アレンジはワタクシです。

メンバーは、歌:柳川ローズ ギター:スズキイチロウ ベースもスズキイチロウ:あとは慣れないワタクシが夜なべして試行錯誤した打ち込みDTMです。

どこかバブルな80年の匂いがする音の作りを是非ご堪能くだされば幸いです。

結局おまえジャズだタンゴだっつても浜省じゃんと思っていただければ感無量。

…。

楽曲を解説します。

最初の変な風のような音、これはコルグの古いディレイを共振させて演じています。1秒でも短くというポップスの掟に、この時点で外れています。デモテープならまずボツというこのイメージ先行手法、反体制でいいですね。

その後に出てくるフォークギター、これが伴奏の中核になっていまして、タンゴだジャズだと言っているワタクシのルーツがフォークソングであることが手に取るようにわかります。
この録音のフォークギター、中学のときに買ってもらった当時の定価が6万くらいのものを使ってまして、これが6本以上買えるお仕事用フォークギターも持っているんですが、音楽というのは面白いもので、この曲には中学ギターのほうがハマってしまったんですね。お仕事用で録ったら浮いてしまって音に馴染みませんで。

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採用したのは右のものでGibson J-45そっくりのフェルナンデスナンデス。(左は作ってもらった少々高価なギターです)
ところがこの頃は日本のギター製作技術がぐ~んとアップしていた頃、いつの楽器かというと1976年なんですが、中のラベルに「momose」って書いてあるんですね。ホラ。

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momoseというのは今とても有名になったHEADWAYというギターメーカーの社長?つまり名ギター職人の百瀬氏です。この楽器はまさにこの会社をはじめる前年の作品で、OEMでフェルナンデスに納入していたと思われます。私の他は軒並み弱くても音楽運だけは強いという、言い換えればこの楽器の出会いがワタクシをあっという間に「フォークソング狂いのバカ息子」に。

中学二年にして、人生の終わりの始まり。

まさかこの楽器が主役をとることがあるとは思っていませんでした。

続けます。

うっすらエレキも入ってます、これは335をマルチエフェクターでふだんの演奏では使わないような音で弾いてます。

スネアとタンバリンを一緒に鳴らすと一発で80年に逆戻りよ、オクサマ。

そしてこの音源のベーシストもワタクシでございます。練習などしたことがないエレアコベース、こんなものも何故か持っていまして、確か当時何を思ったのか、この楽器ならもしかして「なんちゃってマーク・ジョンソン」として副業になるかと思って手に入れたんですが、練習に至る前に3日で飽きました。餅は餅屋ということですね。

この楽器です。
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弾けもしないのに弦が5本あります。ベースは弦が4本なんですが、この楽器はさらに低い音を出すために、1本追加してある仕様でした。さらに弾けもしないのに、この楽器、フレットレスです(フレット線だけ入っている)。
弾けもしないから、いちばん太い弦が邪魔なので、これを取っ払って弦を一本ずつずらし、余ったところに細いのを1弦足して、これならギターみたいだから少しは興味を持つかと改造したんですが…。才能も運もありませんでした。

打ち込みはまだこの頃はLogic(Apple製のDTMソフト)を持っていなかったはずなのでコルグの16chMTRにParformerだったか何だったかMIDIのソフトを見よう見まねで駆使してラック音源を何度も何度も重ね録りしたものです、

今は使われなくなった当時の録音セットがコレ。

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MTRは今はPCに役目を譲ってもう売ってないみたいですね。

ちなみに、こういう古いMTRって、つまりデジタルミキサーだから、PC用音楽ソフトのコントロールデバイスとして使えるかというと、コレあまり知られていないみたいですが、MIDIケーブルつないで頑張って設定すると使えるんですよ。16ch分フィーダーが付いているコントローラーってなかなかないから、昔のミキサーのフィーダー操作に慣れている人にはいいかもしれません。

ついでに映っているのが当時の音源、コルグとローランド、安いコンプ、定番なヤマハのEQ、ヤマハのリバーブ、ソニーのリバーブR7(これは重たくていい音でした-この録音でも使いました)、ローランドとコルグのディレイ、この曲の出だしはコルグのコレでやってます、それとパッチベイ。

10年前はこういう感じのラックが当たり前でしたが、今はすべてPCで出来ますから、これらもめったに使うことはありません、こうして見ると実に昔の風景に見えますね。

これらで録ったこの曲。

曲は歌詞をいただきまして、けっこう短時間、30分くらいで書けました。サビから作る手法ではなくって、出だしのトニックディミニッシュのところを思いついたら、そのあとはスラスラだったと思います。
まあこんなだったです。

こんなことをやっているワタクシの印象がないかたもこのフンドシブログをお読みかな と思って公開してみました。

もちろん公開しても著作権団体からダメ出しはくらいません。

オリジナルですから、はっはっは。

2004年、ローズさんとワタクシの青春の記念でございます。

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